アガベを育成していると、どうしても気になるのが海外からの輸入。
”ベアルート”(抜き苗)と呼ばれる方法で海外から発送されるが、気になるのは手元に届くまでの日数だ。
今回は自身の経験を踏まえて輸入にかかる日数の目安をお伝えしたいと思う。
日数は場所やタイミングによって異なる
早ければ3日ほどで、またある時は2週間ほどかかったり、バラツキが大きい。
やはりアジア圏では届く日数も短いし、欧米からの輸入であればそれなりの日数を要する事になる。
また、海外から国内への輸入は食物同様に検疫が行われる。(例外あり)
問題なく通過していけば、そう時間はかからない。
検疫の日数目安
検疫は海外から変な虫を持ち込まないために行われる検査。
基本的にはすぐに通過出来るものばかり。
早ければ4〜5時間で検疫は通過出来るし、再検査の場合でも1日あれば検疫は通過出来るだろう。
問題は植物の取り扱い。せっかく梱包されたアガベもここで一度確認を行うため、株自体へのダメージが大きい。
届いたアガベが葉折れしていたりするのは恐らく検疫のとき。
とはいえ、検疫は避けて通れないため、アガベの品質は運によるところもあるのが実情だ。
検疫証明書は必要なのか?
海外からのベアルートでは検疫が必須と書いたが、検疫を実施した証明書が同梱されて送られてくる。
このとき気になるのが、『検疫証明書は保管する必要があるのか』ということ。
結論から言うと、検疫証明書は手元に残す必要がなく不要。
そもそも検疫証明が必要なのは通関。
この時に検疫証明書がなければ、日本へ入る事が出来ないルールとなっている。(検疫証明不要 →例外あり)
大切な書類に見えがちだが、受領すれば全く使用することもないので破棄してOKだ。
検疫を含めた輸送日数
基本的に僕はアジア圏から仕入れを行っているが、上手くいけば最短で3日後に自宅へ届く。
それもタイミングや船の状況、国によっても異なるため一概に何日という目安はない。
約1週間ほどを見ておけば問題ないだろう。ただ、欧米だと日数がどうしてもかかってしまったり、輸出が厳しく制限されている地域もある。
そうなると検疫に時間がかかってしまい、輸送日数が大幅に遅れる可能性がある。
加えて、今は植物以外にも輸出入に要する船の数が不足しているようだが、航空機で運搬できるものは順調のようだ。
欲しいものがあれば、早めに購入を済ませて発送を行ってもらうのが無難だ。
【参考】発送から到着まで
EMSの追跡はどのようになっているのだろうか?
参考に画像を載せたいと思う。
台湾の国際交換局に到着後、日本の国際交換局(大阪)までの輸送時間は約10時間。
時差は恐らく考慮されているため、正味10時間で国際郵便局へ到着ということになる。
通関が2度にわたって行われるが詳細は不明。
検疫は約4〜5時間ほどで完了。その後順調にいけばその日中に自宅へ荷物が届くこととなる。
気をつけて欲しいのが、あくまで参考であって場所によって通関時間のバラツキが大きいということ。
上記はあくまで参考程度に思って欲しい。
まとめ
輸入と聞くとハードルが高いように思うだろうが、実は思っているより難しい事ではない。
国内での購入と違い、手数料の発生や送料で思わぬ損失をということも今のところ聞かない。※国内よりは遥かに高いが・・・
オススメとしては、まず少額で取引を行うこと。
やはり検疫で、植物達はダメージを受けてしまう事が多い。
そこで、一度少額取引で経験を積む事が大切。
思っているより簡単に出来る事は間違い無いので、まずはやってみる事と、信頼できる購入先を見つける事が何より大切だ。
記事を参考に、海外からお気に入りのアガベを購入する事でワンランク上の取り引きができるようになれば幸いだ。