アガベ育成

【アガベの水やり頻度】環境別の考え方


水やり。これは、どの植物でもマストです。



朝に水やりを行い、日中は光合成させる。そして、夜間は乾いた用土の中を水分を求めて根が動く。



アガベに限らず、どの植物も基本的な成長サイクルは変わりません。



では、「水やり頻度」についてはどうでしょうか。



なるべく水を控えて引き締めたいって方も多いと思いますが、引き締めの要因は「光によるところ」が大きいと思います。



水やりを極端に控えると株が締まっていきますが、あまり健康的とは言えません。



やはり、永遠のテーマだけあって、水やり頻度は一筋縄ではいきません。
そこで今回は、水やり頻度を環境別に考えていきたいと思います。



どれが正解ってわけでもないので、各々に合った水やり方法を見つけて下さい。
検証を繰り返し、修正していくのが一番です。では見ていきましょう。


育成環境【用土】



アガベ育成用土の基本は「水はけが良い事」です。



どんなサイトにも書いていますが、割とざっくりとした説明ですよね(笑)
水はけが良いと言っても、用土は何通りも存在します。



考慮すべきは配合と用土の粒のサイズです。
例をいくつか挙げてみます。

種類排水性保肥性保水性通気性
鹿沼土
赤玉土
日向土××
参考程度にお願いします。


アガベの育成に必須の3大用土(僕的に)で考えます。



それぞれ水はけが良いのですが、特徴は異なります。



例えば日向土100%の用土であれば水やり頻度を多めにしても、すぐに乾燥するので2~3日に1回。
梅雨時であれば、水やりはほぼ不要。



赤玉土であれば保水性が高めなので、水やりは週1回にする。粒が大きめなら週2回。



実際、用土は改良用土を含め、様々な種類がありますし、複数を配合する事で培養土となります。



また、用土の容量によっても、大きく頻度が変わってきます。
鉢の大きければ、容量が多くなる為、小さな鉢と比較すると用土が乾くまで時間がかかります。



つまり、用土の種類、容量によって水やり頻度を変える必要があるのです。
しかも、上記の基本用土と改良用土の比率によっても排水性は変わってきます。



まず、今使っている用土配合は排水性が良いのか、悪いのか。
この点を知っておくことが大切です。


※基本用土の赤玉土は、安価なものを使用しないで下さい。粒が潰れにくい3本線がオススメです。

育成環境【屋内/屋外】



屋内外どちらで管理しているか。それによっても水やり頻度は異なります。

屋外


屋外の方が用土の乾燥は早いでしょって事で水やり頻度は高めと思いがちですが、当然雨も降るし湿度も影響します。


そういう意味では、屋外管理は最も水やり頻度を決めにくい(決めない方がいい)環境であるといえます。

屋内


当ブログでも再三お伝えしていますが、アガベの育成に欠かせない風。


サーキュレーターがガンガン回っている屋内であれば、水やり頻度は用土によって最短3日に1回くらいあげても問題ないです。


逆に、サーキュレーターが無い!!って方は水やりは月1ぐらいでもいいかもしれません。


毎回オススメしているサーキュレーターです。
読者さんには大変好評を頂いています。

育成環境【季節】



他の環境を踏まえ、例えば日向土100%、サーキュレーターガンガンであれば成長期(春、秋)には、かなりの頻度で水やりして下さい。



真夏はあまりあげすぎると根腐れしますし、屋外なら尚更です。
鉢内温度が急激に上昇し、株がやられてしまうのでご注意を。



その点、夏は屋内管理が非常に楽です。ただ、明るい日陰に置ける環境があれば、屋外が環境的に好ましいでしょう。



逆に冬は、温室でもない限り、水やり不要。断水するようにして下さい。
結構水やりしちゃうって方もいるようですが、まぁまぁリスキーです。



また、鉢内温度を急激に下げてしまうのも根にとって良くないです。
グッと堪えて、春の成長期を待ちましょう。


ちなみに、僕は昨年デロンギのオイルヒーターを使って、アガベ達を越冬させました。
極端に空気が乾燥しないので、全く問題なく冬を越せました。





今年は置き場問題もあり、バルコニーで導入する予定のサーモスタット付きパネルヒーターと、簡易温室も載せておきます。

まとめ 水やりというテーマに終わりはない



環境によって、水やりを行う頻度は異なることが、お分かりいただけたと思っています。



これに加え、個体による差もあるので、水やり頻度は千差万別。
絶対これ!っていうものは有り得ないので、それぞれに合わせた頻度で水やりをしていただけたらと思います。



もし、水をあげるべきか悩んだ時は「あげない」選択をして下さい。
あげずに枯れるのは時間がかかりますが、あげて枯れるのは一瞬です。



やっぱり、そう考えるとアガベの育成は、奥が深く楽しいですね(笑)


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37歳|メーカー勤務のサラリーマン

趣味:アパレル・ビザールプランツetc...
好きなものを掛け合わせた事業を計画奮闘中。
アガベの育て方や、仕事が憂鬱な人に、副業が大きな心の支えになる事を知ってもらいたくて、ブログを書いています。

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