第二回にして最終回を迎えてしまった胴切り記録。
結論から言うと大失敗。切った上部も下部も残念ながら枯れてしまったのだ。
比較的簡単なはずの胴切りで、一体何をしくじったのか。
これ以上、胴切りを失敗する方が増えてはいけないので、解説していこうと思う。
胴切りを失敗してしまう要因
あくまで推測に過ぎないが、いくつか要因があるように感じた。
本当の原因は株自体にあったのかもしれないし、胴切りのやり方にあったのかもしれない。
⇩胴切り記録第一回の記事はコチラ⇩
▶︎ アガベチタノタの胴切り記録①
忘れないうちに、記録しておこうと思う。
成長点を深くまで切り過ぎた
写真はないが、実は第一回の胴切りの後、どうしても気になったのでさらに深く成長点をえぐったのだ。
胴切りは成長点を完全に潰さなければならないようで、写真よりもさらに深く潰した。
写真の位置でやめておけば胴切りは成功したのかもしれない・・・。
![](https://knock-on.jp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_3623-768x1024.jpeg)
葉が少ない状態だった
株自体は大株だったので、今回胴切りを試みたのだが、やはり葉が少ないと思った。
胴切りは、切り離した上部も生かせるからこそ、試す価値のある方法だ。
ただ、意外と成長点は硬く切るのが難しいので、モノによっては釣り糸ではとても切れない。
そこでカッターナイフを使用したのだが、きれいに切れず葉がバラバラになってしまった。
もう少し葉数が多ければ、生き延びたのかも・・・と今になって思う。
タケノコみたいになった成長点のみ、一応は用土に挿して見たものの反応はなく、結局捨ててしまった。
![](https://knock-on.jp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_3596-768x1024.jpeg)
株自体が弱っていた
ここまでの大株だが、購入した時から殆ど成長はしていなかった。
変化は下葉の枯れのみ!!
アガベのせいにするわけではないが、個体によって成功しやすい、しにくいが、あるように感じた。
![](https://knock-on.jp/wp-content/uploads/2022/05/DSC00156-1024x684.jpeg)
子株を増やすには胴切りより”縦割り”
生産者さんから聞いた話だが、子株の繁殖でリスクが低いのは縦割りだそうだ。
縦割りであれば、大きな株でなくとも成功がしやすく、簡単にできるとのこと。
ただし、完全に仕立て直しが必要な株でのみしか厳しいだろう。
胴切りの最大のメリットは、今まで育成した株を生かせるというところにある。
やはり胴切りスキルを上げていくしか、貴重な株を増やすことは困難なようだ。
胴切りを成功させる為に状態を万全に整える
胴切りはイージーであるという油断が今回のような失敗を招いたと思う。
懲りずに次の胴切りに向けて成功させる準備を整える必要があるが、今考えられる事を記録していく。
不足があればコメントしていただけたら幸いだ。
成長している健康なアガベで行う
当たり前だが、成長点を切って成長を止め、なんとか命をつなぐ為に子株が吹くわけだ。
成長が止まった、もしくは枯れたアガベで行っても、もちろん子株は吹かない。
根の状態が良いもの
当サイトでよく記載するのが”根の状態”
アガベは特に根と連動した植物なので、根が健康でないと子株が出てこない。
今回は根が枯れかかっていたものを胴切りしてしまったようだ。
![](https://knock-on.jp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5081-768x1024.jpeg)
胴切りをしやすい刃を使う
今回は小さめのカッターで行い、ザクザク葉を切ってしまった。
釣り糸でも切れる株なら問題ないが、カッターを使用するのであれば大きめのものをおすすめする。
葉数の多い株を選ぶ
葉数が多ければ上部も生き延びやすい・・・と推測する。
実際はどうかわかないが、葉数が少ない状態で行うと成長点だけが残ってしまう可能性が高い。
成長点を切るときは深くなりすぎないようにする
抽象的すぎて一番難しいポイントかもしれないが、やや残る下葉よりも底まで切ってしまうのが良くないと感じた。
そもそもだが、いくつも下葉が枯れた状態のアガベは胴切りしても失敗するような気がするが・・・。
成長点を潰すのはマストだが、深くまでいくとアガベに栄養が来なくなってしまう。
そうなると子株どころか、全滅してしまうので成長点を潰す際は、深くなりすぎないよう注意しよう。
まとめ
アガベの胴切りは簡単なようで失敗の背反が大きい。
行う前に、どうすれば成功しやすいのか、どんな株をすればよいのかちゃんと確認して実施しよう。
特に、本当に根は大事ということを痛感した胴切りだった。
健康な根を育てること。アガベの育成は根の育成に尽きるだろう。