こんばんは。ノッコンです。
各地で梅雨明けが発表されて、いよいよ暑い季節がやってきました。
アガベを屋内外でハイブリッド育成している僕は、本格的に屋内にアガベを取り込みました(笑)
アガベは夏型の植物ですが、やはり春と秋に比べると成長が鈍化するように感じます。
特にこの季節は水やりに注意です!!
先日、ちょっとやらかしてしまいました。
その日の日中最高気温は36度。水やりしたまま屋外にそのまま放置してしまい、鉢内は沸騰状態に。
そのまま根がダメになってしまい、当然株もアウト。
この季節、屋外にアガベを出す時は、用土がある程度乾いてからにしましょう・・・。
さて、今回はハイポネックス社の”オスモコート”という肥料がアガベに効果的だと趣味家さんから伺ったので、どのくらい効果があるか実験を始めたので紹介したいと思います。
オスモコートの特徴(肥料の効果)
主にヨーロッパ、アメリカなどで広く使われている肥料のことです。
今回実験する株は、SADの子株で肥料はオスモコートの”ハイK”を使用します。
液体のハイポネックスと比較したのが下表です。
特筆すべきは適量を使用した場合、カリが18とかなり多く入っている事です。
カリは”根肥”とも呼ばれ、根張りをよくする効果や、株自体を強くする効果があります。
残りのチッソ、リンサンも液体ハイポネックスより多く配合されているようですね。
チッソ | リンサン | カリ |
6 | 10 | 5 |
チッソ | リンサン | カリ |
11 | 11 | 18 |
オスモコートの使い方
公式HPに、元肥、追肥(置肥)のどちらでも良いと記載がありました。
今回は、用土の上に追肥として置くことにします。
元肥として使用する場合は、植え替えの時に用土に適量を混ぜて使用すれば良いでしょう。
約1年ほど育成しているSADです。
しっかり根張りしていますが、ここのところ成長が鈍化しています。
全く動かない!ってこともないのですが、より成長を促すためにオスモコートを投与します。
用土の上に写っている小さなあられのようなものがそうです。
小さなお子さんやペットを飼われている方は、誤飲がないよう取り扱いに十分注意して下さい。
施肥量について
ハイKは公式ホームページの情報によると、用土1ℓにつき【2〜3g】が適量とのことでした。
アガベの育成でやってはいけない事のうち、肥料の過剰投与はよく見受けられます。
アガベの敵は徒長です。一度徒長すると作り直しが大変なんです。
あまり肥料を与えてしまうと、徒長や肥料焼けのリスクも高くなるので、施肥量は必ず守るようにして下さい。
個人的には、やや少なめに投与するのが無難と思っています。
肥料は、人間でいうところのサプリメントのようなものなので、マストではありません。
その点を踏まえて施肥するよう心がけましょう。
肥料をアガベに与えるとどうなるのか。
もちろん成長の促進効果がありますが、葉の展開スピードより、一枚一枚の葉のボリュームが断然変わってきます。
肉厚な葉がお好みの方は、肥料を適量与えることを推奨します。
写真では分かりにくいかもしれませんが、約10ヶ月育成している子株です。
無肥料で育成している他の株に比べて、葉の厚みが全く違います。
ただし、前述した通り、徒長の原因ともなり得ますので、その点も考慮してください。
光、風をしっかり当てれる環境にあれば、肥料はアガベの育成にめちゃくちゃ効果的です。
どんな株に効果的なのか?
僕が日常的によく使用する肥料は、同じくハイポネックス社の”マグァンプK”です。
これも優秀な追肥アイテムで、かなりお世話になっています。
で、オスモコートがあるからマグァンプを使わないのかと言うとそうでもなく、使い分けになると思います。
先ほども書いた通り、オスモコートは三大栄養素がふんだんに盛り込まれています。
ただ、オスモコートでは重すぎる状況もあると思います。そう、例えば発根して間なしの株であったり、ストレスからーが出ている株などです。
どういった株が十分にオスモコートの栄養分を十分に活かせるか。簡単に書いておきます。
- 根張りはしているか。
- 根詰まりしていないか。
- 葉の色は健康的か。
一概にこれが正解とは言えませんが、最低でもこの3つは確認した方が良いでしょう。
オスモコート・マグァンプ 使い分け
先ほど書いた通り、マグァンプKも併用しながら株の管理をしていきます。
加えて、肥料を必要としない場合もあるので、どういった状況で使い分けをするのか解説していきます。
発根管理中・発根したての株は無肥料
アガベに限った話ではありませんが、植物は根が全てです。これは断言します。
根が健康であれば順調に成長しますし、栄養もしっかり吸収してくれます。
つまり、発根管理において肥料は不要。発根したての株も同様です。
根は水分、栄養分を求めて土の中で伸びていきます。
養分のない用土であれば、より栄養を吸収しやすい根を生やしてくれます。
発根してからも同じで、発根してすぐに土の中の栄養を吸収できるわけではありません。
まずは栄養のない用土で根を張り巡らせることが先決なので、肥料は不要というわけです。
葉が動き出したらマグァンプK
発根させることに成功したら、次は株が動き出すのを待ちます。
葉が展開し始めたタイミングで、僕はマグァンプKを施肥します。
追肥になるので、今回実験しているオスモコートと同じく、株元にパラパラと撒いてください。
マグァンプKは、プレステラ90の深鉢で、小さじ1杯くらいが適量と思います。
葉が動かない育成期間の長い株はオスモコート
今回オスモコートを使用するのは初めてですが、ハイポネックスのHPには、生育期間が長く、カリ要求度の高い植物に適していると記載されています。
育成はしているが、最近伸び悩んでいるといった株があれば、オスモコートハイKは適していると思います。
今後、検証する株も増えると思いますが、まずは生育期間1年のしっかり根が張った株で効果を試していきたいと思います。
そして、オスモコートにはハイK以外に、以下のようなものがあります。
品名 | チッソ-リンサン-カリ |
ミニ | 16-8-11 |
スタンダード | 16-9-12 15-9-12 15-9-11 |
ハイエンド | 15-9-12 |
株の状態によって、使用する肥料を変えてもいいとは思いますが、基本的にはどれも近しい配分になっています。
ただ、ハイエンドのように施肥後、肥料の効果を抑えつつ、2ヶ月後に肥効を溶け出させるといった、育成初期から中期にかけて使用できるものもあるようです。これはまさにプロ向けですね!
オスモコートは、やや割高で販売されている
ここまでオスモコートについて紹介しましたが、うまく使えば他の肥料に比べると得られる効果は大きいです。
それもあってか、販売価格はやや割高に設定されています。
生産者向けの肥料のため、通常販売の容量は25kgと書いていますが、個人で使い切ることは多分出来ません(笑)
後述しますが、個人でたくさん肥料を持つと保管にも処分にも苦労すると思います。
個人でも使い切れるように、少量販売を行っているところもあるので、紹介しておきます。(今のところハイKしか少量は扱っていないようです)
【少量販売】オスモコート ハイK
購入後の注意事項
大きな容量を購入し、残ったものを小出しで販売することも考えられる事ですが、農薬及び肥料の販売は、農薬取締法で都道府県知事に届け出をしなければなりません。以前、無許可販売で数名が書類送検されたニュースが話題となっていました。
当然、メルカリやヤフオクでの販売も届け出が必要となり、違反した場合は懲役、または罰金となっていますので絶対に許可なく販売しないようにして下さい。
まとめ
効果的な肥料と名高いオスモコートですが、使用する時はアガベの状態、季節などを考慮して使用することをおすすめします。
また、個人で扱う方は、少量で十分ですので、小分け販売されている業者さんを探してみて下さい。
オスモコートを施肥したSADの今後にもご期待ください!!