こんにちは。ノッコンです。
アガベを育てるのが楽しくて仕方がない。でもなかなか上手く育てられない・・・。
こういった人、多いです。いや、僕もそうです。
今回は過去の体験を踏まえて、アガベを育てるうえで注意したい事を解説したいと思います。
※失敗した原因は推測になりますので、参考程度に見ていただけたら幸いです。
失敗しないのは、ほぼ無理です。
失敗というと、発根管理が真っ先に挙げられると思いますが、この記事では割愛させてもらいます。
というのも、発根管理はとってもEasyだからです。
アガベを育て始めて、最初の関門ではあるのですが、条件さえ間違えなければ発根確定します。根確です。
なので、この記事では「発根管理のその先」のお話をしていきたいと思います。
今に至るまで、僕も失敗しまくりでした。たぶんこれからも・・・。
葉焼け編
葉焼けとは、葉が白く焼けたようになった状態の事です。
アガベは鑑賞性が大事です。
葉焼けをすると鑑賞性は著しく低下します。参考に、葉焼け前と葉焼け後の写真を貼っておきます。
見てもらえば分かるとおり、葉焼けする前はとてもかっこよかったのですが、葉焼けをすると一気に痛々しくなりますね。
そこで、なぜ葉焼けを引き起こすか。原因を考察していきます。
葉焼けの原因 「未発根株への直射日光」
アガベの育成には、日光が欠かせなかったり、照射時間が長い方がいいといった情報を鵜呑みにして、初心者の方がやってしまうミスです。
かくいう僕も、初めてアガベを購入したときに、根の状態を全く意識せずに強い光を当て続けてしまった経験があります。
チタノタでしたが、結果枯れてしまう原因となってしまいました。
光合成をするにも、水をしっかり吸収出来る根の状態であることがマストです。
水分が葉に行き渡っていない株に、強い日差しや、育成ライトを直射することは避けて下さい。
葉焼け・・・をせずとも、別の弊害が出る可能性大です。
葉焼けの原因 「根詰まり」
次に根詰まりについて考えていきます。
根詰まりとは、植えてつけている鉢の中の根が、行き場を失い、しっかりと役割を果たせなくなる状態のことです。
正確には、根が水分を吸い上げるのではなく、植物は浸透圧という仕組みで根から葉に水分が供給されるのですが、根詰まりをすると上手く機能を果たせないわけです。
水分が足りていない状態で直射日光を受け続けると、当然葉焼けのリスクは上がります。
浸透圧とは、溶液や体内の液体において、溶質濃度の違いによって生じる圧力のことです。高濃度の溶液と低濃度の溶液の間には、溶媒がより濃度の高い溶液側に移動する傾向があります。これによって、低濃度の溶液側に圧力がかかります。この差が浸透圧です
プレステラをはじめとするスリット鉢が根詰まり防止に役立ちます。
葉焼けの原因 「水不足」
一概には言えませんが、水を切りすぎる事で葉焼けしやすくなると考えています。
株にもよるのですが、日頃から水をあげる習慣があると、急に切るのは危険です。
急に辛めの育成方法に変えるときは、その点注意が必要です。
この場合は、徐々に水を切ることに株を慣らしながら行うようにしていきましょう。
葉焼けの原因 「根の少ない状態+直射日光」
さっきから直射日光ばっかりやん。と思われるかもしれませんが、葉焼けの一番の原因は根の状態×日光です。
これもありがちなのですが、発根管理を成功させてすぐに強い光を当てる。これも葉焼けの原因になり得ますのでNGです。
発根管理はアガベ育成の最初の関門ですが、発根したら終わりではありません。そこからが始まりなわけです。
発根したら次にやるべきは、健康な根を増やすことです。いきなり本格的な育成を始めないようにしましょう。
葉焼けの原因 「ギャップ焼け。弱光からの強光」
普段優しめの明かりで育成している方は注意です。
アガベは環境の変化に敏感です。光を十分に受けていなかったり、室内育成から真夏の直射日光を急に浴びせたりすると、当然ながら葉焼けのリスクが上がります。
環境を変えるときは、徐々に明るいところへ移行していく事が大切です。
方法としては、日光であれば遮光。育成ライトであれば距離を少しずつ距離を近づける。マーズハイドロのような調光が可能なライトにし、徐々に強めていくなどがおすすめです。
葉焼けの原因 「肥料のあげすぎ」
肥料焼けという言葉があります。
実際出くわしたことがないのですが、養分の過剰な供給が株にストレスをもたらして発生するものと思います。
やっぱり何事も適量です。←もちろん育てている環境によります。
枯死編
アガベは育成方法を間違えなければ、枯れにくい植物です。
とは言え、枯れてしまうこともあります。僕もかなりの株を枯らした経験があります。
それでは、どんな時に枯れやすいのかを考えていきます。
枯死の原因 「冬の屋外管理」
屋外で株を育成している人は要注意です。
アガベの耐寒性はそこそこありますが、やはり寒いなか放置するのはよくありません。
真冬は屋内に取り込むなど、対策をした方が無難です。特に多いのは雪害です。
置く場所問題もありますが、大切な株です。しっかりケアしましょう。
枯死の原因 「真夏の屋外で水やり」
これも屋外に関する話です。
正直、真夏の日中に水やりをしても枯れはしないと思いますが、水温が上がることで鉢内の温度が超高温になる為、日中の水やりは控えた方が良いでしょう。
葉焼け編でも書いた通り、やっぱり根の状態次第だと思います。
屋外では遮光をして鉢の温度が上がらないよう、工夫しましょう。
枯死の原因 「肥料のあげすぎ」
植物は肥料なしでも育ちます。ですが、適度な施肥は育成の速度を上げてくれます。
試行錯誤しながらアガベを育てていると、ついつい肥料をあげすぎてしまう事も起こり得ます。というより僕はやってしまいました。
肥料は毒にも薬にもなるので、適度な施肥を心がけて下さい。
過去記事↓↓
【実験】オスモコートの施肥は、アガベの育成に効果的なのか。
枯死の原因 「水のやりすぎ・腰水のやりすぎ」
水やり、腰水は生育の促進に非常におすすめです。
そもそもアガベは水を好むため、水やりはマストなのですが、乾湿を繰り返してこそ効果があるものだと思います。
腰水に至っては、根の状態を悪化させる原因ともなりますので、適切に行うようにしましょう。
あまりに腰水期間が長かったり、水の量が多すぎると株に悪い影響を与えるので注意です。
過去記事↓↓
【アガベの育て方】腰水を行う時の注意点
枯死の原因 「植え替えのやりすぎ」
これも最初やりがちですが、植え替えは年単位で行うようにしてください。
実は上の写真の株も、何度も植え替えした挙句、腰水のやり方も間違えてほぼ枯死状態です。
植え替えは、人でいうところの心臓移植と同じだと思ってください。
何度も何度も株にストレスをかけるのは良くないですし、何より根が傷付くのが致命傷となり得ます。
アガベを育てて間もない頃は、植え替えしたくなったり、用土を変えたい気持ちはよーーーく分かります!
でも、植え替えは春や秋頃に、1〜2年に1回で十分です。それ程のビッグイベントだと考えてください。
成長鈍化編
順調に育てられていたのに、急に成長が止まった経験はないでしょうか?
成長していくアガベを見るのが楽しいのに、これじゃあ辛いですよね。
アガベの成長が止まる原因も、いくつか挙げてみたいと思います。
成長鈍化の原因 「根の状態が悪い」
根の状態による成長鈍化も考えられます。
根っこが機能を果たさない。つまり、株自体も光合成を行う要素が不足するわけです。
となると、植え替えは大切ですが、植え替えしすぎは枯死の原因となりますので、枯死編で書いた通りですが、やりすぎは控えてください。
根が原因であるなら、発根のやり直しをおすすめします。面倒なように思いますが、意外と最短で立て直し可能です。
成長鈍化の原因 「環境のマンネリ化」
株が大きくなるにつれて、必要な育成要素が変化します。
子株には強い光が必要ないのに対し、大株には出来れば強い光が欲しいところです。
同じように、成長するにつれて与えるもの、育つ環境は変えていくべきだと考えます。
株の状態を見ながら、育成環境も変化させていくことが、生育にいい影響を与えると考えます。
まとめ
アガベが思い通りに育ってくれないのは、大抵根っこの状態による影響が大きいです。
何よりうまく育たないのは辛い!!
僕自身、つい最近も上手くいかない事がありましたが、それも育成の楽しみのひとつであると割り切るようにしています(笑)
今回書いた以外にも、上手くいかないことが多々あると思います。
そんなときは分かる範囲でお答えしますので、お気軽にコメントやDMください。
今回の記事
- 葉焼け編
- 枯死編
- 成長鈍化編