当ブログでも何度か登場している”腰水”
子株の成育を良くしたり、発根管理で効果を発揮したりと、腰水には色んなメリットがあります。
特に、アントシアニンが出やすい株は腰水を行い、光から少し遠ざけてあげると、たちまち症状が改善する事が多いです。
もちろん、徒長には気をつけないとダメですが、使い方によってはアガベ育成の大きな武器となるわけです。
ただし腰水は、やり方を間違うと毒にもなり得るので注意が必要です。
今回は、腰水をするにあたっての注意点をいくつか解説していきたいと思います。
腰水をする時ってどんな時?
これも、僕自身の経験から書かせてもらいます。
つい腰水をしたくなる時があるんです(笑)
その「つい腰水したくなる状況」を紹介していきます。
ベアルート子株の発根管理
少し前までは、オキシベロン24h漬けをルーティンとしていましたが、今はベンレート1h漬けのあと、乾燥させたら植え付け、腰水しています。
早く発根してほしいって心境から、知らん間に発根してた!って風に変わってます(笑)
株数も増えてきたんで、一つずつに時間をかけられない・・・。で、いつの間にか発根しているので腰水はアリと思ってます。
伸び悩む子株の育成に
子株の育成に、必ず腰水を行いますが、割と短期間で終わります。
その後、毎日水やりに切り替えるのですが、それでも成長が鈍化してしまう子には再度腰水をします。←これについては株の状況にもよりますが、無期限です。
腰水も毎日水やりもあまり変わらないと思うのですが、腰水はやはり通気が悪いので、根に酸素を送るために途中でやめます。
実際、腰水している方が成長は早いと思いますが、乾燥地帯の植物なんで、いずれやめないといけませんもんね。
赤みを取りたいときに
先述しましたが、植物が赤くなる原因のアントシアニン。
これが出る原因は、
- 光
- 水
- 気温
この3つと考えられます。
もっと言うなら、根の状態が良くない時に、
- 乾湿を繰り返す
- ライトを直射する
- 寒い所に置きっぱなしにする
これらが、アントシアニンを出やすくさせるのかなと思います。
で、根の状態が良くない時は腰水がいいって思うのですが、水を欲しがって根を伸ばしていく性質を利用します。
水がある所。これを根は感知するそうです。どこかの大学の研究で明らかになったと書いていました。(参考程度に・・・)
ということは、腰水しておけば新しい根が水を求めて伸びていくと考えられるわけです。
腰水は人間でいうところの”湯治”みたいなものとして、僕は捉えています。
腰水する際の注意点は?
いよいよ本題に入ります。
腰水は万能やぁー!みたいな話をしてきましたが、注意するべき点が多いです。
一歩間違えるとアガベが腐ってしまうほどのリスクもあると認識しておいてください。
通気性 ⇦これが一番重要
腰水をする環境。暑いとか、寒い。それでは腰水はできません。
間違っても真夏や真冬に屋外で腰水しないで下さい。
冬は室内に取り込む方が多いと思いますが、暖房など「暖かい環境」で腰水をする時は、通気性がめっちゃ重要です。
暖かい上に、腰水で用土は湿度が高い状態にあります。当然「カビの発生率」が高くなります。
アガベは色んな害虫に悩まされますが、カビも大敵。湿度、温度の環境が整えば、すぐに発生するのでご注意を。
対策としては、サーキュレーターや送風機で通気性を上げる事以外ありません。
腰水をする時は、必ず通気性の良い環境を作るようにして下さい。
通気性UPには、キーナイスのサーキュレーターを毎回推奨しています。
腰水の水位
僕も初めの頃は、ひたひたになる程度に水を注いでいました。
実はこれをやると株がグングン成長するので、ついやってしまうのですが、ある程度大きくなってくると、赤みが出やすい個体になる傾向にある気がします。
あくまで個人の感想ですが、子株の頃に根が完全に浸かっていた株に対し、与える水量が急速に少なくなる為、ストレスを感じやすくなるのかと。
実際、腰水で大きくなったアガベは、腰水をやめると急に成長が鈍化するように感じます。
以上の事から、水位は1cm程度。根が常に水に浸っている状態は避けることをおすすめします。
用土がすこーし湿っている程度、もしくは表面は乾いているくらいがいいかもしれません。
複数まとめて腰水できる、タカショーのトレイが使いやすく便利です。
気温に要注意
先ほども書きましたが、真夏の炎天下。必ず沸騰します。
冬の屋外。絶対にダメージを受けます。
天気予報も絶対ではありません。春、秋でも夜間の急激な冷え込み。日中の気温上昇にはくれぐれも気をつけて下さい。
気をつけて行えば、育成速度UP!!
色々と注意点を書きましたが、腰水はアガベの育成に大きく役立ちます。
特に、株数が増えるとタカショートレイにプレステラを並べて、まとめて成長を促すことが可能です。
本来、子株のうちは毎日水やりを行えたら良いのですが、継続するのは正直つらいところです。
腰水すれば、水換え程度で済むので株に簡単に水を供給することが可能。成長の促進につながるわけですね。
KNOCK × ON STORES
◆KNOCK × ON STORES ベアルート株の販売
KNOCK × ON STORES
◆お困りごとはInstagramまで
yuji_knockon