アガベ育成

【アガベ最速育成】子株から中株までの育て方

こんにちは。ノッコンです。


アガベ人気が止まらず、いきなり大きめの株を購入する余裕がない。といったDMをいただく事があります。


いわゆる中株サイズあたりから、アガベの鑑賞性は格段に上がりますし、子株が出やすくなってきます。


そのため価格は上がり、なかなか手が届かないって話もよく伺います。


では、子株を買って育てたら、どれくらいの期間で中株になるの?って疑問に、経験も踏まえた育成方法を書いていきたいと思います。


子株の育成をはじめる前に。


子株から中株(親株)サイズまで育てるとなると、数ヶ月単位で時間が必要になります。(ざっくり6ヶ月〜1年半くらいでしょうか)


長い期間がかかるとは言え、何もせず放置するだけでは育成速度も遅いままですし、子株のうちは「まず大きく育てること」これがとても大事だと思います。


成長速度をアップさせ、より一層アガベを楽しむ。そのための方法を解説していきます。

”シーザー” 購入したて
育成から8ヶ月経過


子株にも個体差がある


前提として、子株の個体によっても、スペックがあると覚えておいて下さい。


見た目は、成長するにつれて、問題ではなくなってきますが、株の強さが個体ごとに異なります。


例えば、光を沢山浴びても赤くなったり、萎れたりしない株であったり、毎日目に見えて成長を続ける株。
逆に、真っ赤になったり、葉が萎れてきたり。


これらは、個体による差が大きいわけです。なので、育成環境が全く同じでも、成長速度は個体によって、大きく異なると言えます。


では、良個体の見分け方はどうすれば良いのか。
あくまで主観ですが、健康な親株からは、良い個体が出ると考えています。

成長する速度


明確な理由はありませんが、上述の通り、良い個体の場合は「子株から上手に育成すれば6ヶ月ほど」で、中株サイズになります。


そして、どんな株でもしっかり育成すれば、中株になるまで、1年半くらいあれば大人になってくれます。


もちろん育成方法を間違えれば、これ以上にかかってしまう可能性も大いにありますが、これぐらいの期間を子株育成期間として考えましょう。


子株から中株の手前までは、半年弱かかるかなって感じですね。

育成方法は?


6ヶ月で中株に成長させるには、ある程度しっかり育てる必要があります。


具体的に、アガベの育成速度を上げるためのポイントを、順を追って解説していきます。
※環境や個体によっては当てはまらない事もありますので、ご了承下さい。

✔ Check

・この順番がめっちゃ大事です!ひとつずつ見ていきましょう!


1.鉢の選定


アガベをこれからやるよ!って方。
間に合ってよかったです。


地植え以外、アガベを育てる最初の重要ポイントは、鉢です。


もちろん、陶器鉢はかっこいいですし、いつかは憧れの作家鉢を手に入れたい・・・。


めっちゃわかりますが、待って下さい。
冒頭でも書きましたが、子株は「大きく育てる事」がまずは重要です。


アガベに限った話ではありませんが、植物の生命力は「根の状態が大きく影響します。」


つまり、根が良い状態であれば、株の生育は良いですし、何より健康に育ちます。
ということは、いい状態の根を作れる鉢選びが重要となってくるわけです。


僕がおすすめする鉢は「スリット鉢」です。
鉢にスリットが無数に付いており、土の中に空気を供給しやすい優れものですね。


簡単にいうと、根を増やしやすい鉢。それがスリット鉢です。


通常、鉢底までたどり着いた根は、底をくるくる回ってしまうのですが、スリット鉢だと縦横無尽に根が張ってくれます。


根が多いということは、それだけ栄養を吸収しやすく、葉にも栄養を供給しやすいというわけです。


つまり、成長が早くなることと直結しますので、それだけ鉢選びは大事になってきます。

子株育成におすすめの鉢


むしろ、この2種類しかスリット鉢を知りません(笑)
子株であれば、スリット鉢の中でも、小さめのサイズをおすすめします。

プレステラ90 深鉢


プレステラ90 深鉢


2.用土の配合


鉢選びを終えたら次は用土です。


アガベは特に水はけ、通気性が大事ですので、いわゆるフカフカの培養土では、水が抜けにくく、根が酸欠を起こす可能性があります。


用土の粒の大きさによって、水はけは変わってきます。一般に言われる小粒(3〜6mm)がおすすめですが、それよりもやや小さい、細粒と小粒の中間サイズくらいであれば問題ないと思います。


ちなみに、これより粒の大きなものは、株自体が安定しにくいので、使用する際は注意が必要です。


色んな用土を掛け合わせ、性質を補い合うのが配合です。
簡単にいうと、用土単体では以下の性質を持っています。

  • 保水性(赤玉土・鹿沼土)
  • 保肥力(赤玉土)
  • 排水性(鹿沼土・軽石)


ざっくり書きましたが、こういった性質を掛け合わせて出来るのが、培養土となります。


KNOCK × ONでも、アガベのための無肥料培養土を、インスタDM専用で販売しています。
お気軽にお問い合わせ下さいませ。


3.育成ライトの選定

✔ Check

・ポイント1の根がたくさん出て健康なことが前提です。
 根が出ていない状態で日光は当てないで下さい。


光合成によって、植物は成長していきます。


アガベも例外ではなく、日光を浴びることで、成長をしていきます。


ところが、アガベは日光を特に必要とする植物です。


一般的な住宅では、アガベを育成する1日あたりの照射時間を確保することが、結構な割合で困難だと思います。(10時間は欲しいところ・・・)


そこで、日光の役割を補ってくれるのが「育成ライト」です。
育成ライトって種類も多いですが、子株の育成であれば、パネルライトがおすすめです。


理由は、電球タイプと比べて照射角が広いということ。
つまり、葉全体にまんべんなく光を当てる事が可能です。


光をたくさん受ける事が出来る。つまり、たくさん光合成が出来るので、成長促進に繋がるというわけです。

子株にオススメの育成ライト


僕的にはどちらでも問題ないと思いますが、調光機能があった方が何かと便利です。


子株のうちは、徒長しない程度の光量で十分です。

マーズハイドロ


スパイダーファーマー


4.水やり方法


アガベにとって、最も難解なのが、この水やりです。


子株のうちは、多めの水やり頻度でも問題ありませんが、根腐れには注意して下さい。

✔ Check

・通気性が良い環境である事が前提です!


僕が実践している水やり方法を、紹介します。

  • 腰水(鉢底5mm程度で薄めに)
  • 1回/2日の水やり(液肥を2回/月)
  • 1回/3日の水やり(液肥を2回/月)
    ※水やりの時は、満遍なく活性剤を加える。



活性剤は肥料ではありませんが、水・肥料を効率よく株に供給するためのものです。


僕は、アガベの最速育成には、活性剤が一番大事だと思っています。

活性剤の記事を書きました。よければ参考にしてください。



あくまで子株限定になりますが、一例を書きました。


水やりは株の様子を見ながら、頻度を調整して下さい。
個体によっては、リスクを伴うのも水やりの難しい点です。


液肥は「ハイポネックス」、腰水には「マグァンプK小粒」を与えています。


マグァンプKの小粒は、根が生えた後に、株元に撒くことで効果を発揮します。
この時点では、小粒がおすすめですね。

ハイポネックス・マグァンプK小粒


”腰水管理”は、しっかり根が生えた時点で通常管理に切り替えます。
期間を長くしすぎると、水を切れない性質に近づいてしまうようです


腰水は諸刃の剣です。日々、アガベの状態をチェックしながら行うようにしましょう。

まとめ


アガベの成長速度は、他の植物と比較しても、かなり遅いです。


ですが、子株でも育成方法を工夫すれば、最短で中株までサイズアップさせる事が可能です。


ここに書いた以外にも、方法はたくさんあると思いますので、おすすめの育成があれば、教えて下さいね。ではでは。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
アバター

KNOCK × ON

37歳|メーカー勤務のサラリーマン

趣味:アパレル・ビザールプランツetc...
好きなものを掛け合わせた事業を計画奮闘中。
アガベの育て方や、仕事が憂鬱な人に、副業が大きな心の支えになる事を知ってもらいたくて、ブログを書いています。

-アガベ育成
-, ,

© 2024