ここ数年で一気に植物マニアを増やした理由のひとつであるアガベ。
最近、SNSを活用し、海外から個人輸入する人も増えてきているが、長い旅路を渡ったアガベを発根させるのに苦労している人が多いのではないだろうか。
輸入とはいえ、高額のアガベがなかなか発根しないのは不安だし、とても心配だ。
そんな僕でも、ベアルート株をほぼ100%発根を成功させる事が出来るようになったので、この記事を参考に発根管理をしていただければ幸いだ。
使用する鉢はプラ鉢が絶対に良い
基本的に発根管理を行う際はメリットの大きいプラ鉢を使用している。
特にプレステラは色んな面で使い勝手がいいため、僕自身愛用している。
発根管理は土耕がオススメ
アガベの発根管理にはいくつか方法がある。
特に発根しやすいという理由から水耕がとても人気だ。
とはいえ、水耕であってもなかなか発根しない人も多いのではないだろうか。
特に、初心者が水耕で発根管理をする際に気をつけるべき点は多い。
今回は人気の水耕ではなく、土耕による発根管理でやるべき事、やってはいけない事を紹介する。
土耕での発根管理 ”やるべき事”
常時用土が湿るよう腰水をする
水やりを常に行える環境であれば腰水に限定する必要はないが、毎日用土を湿らせるのは手間がかかる。
発根し、葉が開き出すまでは腰水での管理がオススメ。
メリットは”ほぼ何もしなくても良い”ということ。
一度浸けてしまえば水を交換しながら待つのみ。発根するまではひたすら腰水を続ける事で、ぐんぐん成長させる。ある程度アガベ が大きくなってきたら、徐々に通常の育成方法へ変えていく。
腰水のデメリットは”発根したかわからない”点だが、葉が開き出したら発根していると考えて良いだろう。
通気性の確保
アガベの記事を書くときに必ず言っているのが”通気性”だ。
ここは本当に大事なので毎回書かせてもらっているが、一にも二にもアガベは通気性が重要。
特に土耕での発根管理においては通気性がなければカビが発生しやすくなる。
なるべく風を当て続け、通気性を確保することで細菌の抑制を行う。
また、サーキュレーターや扇風機を回し続ける事で徒長を防止する効果も得られる。
自宅ではサーキュレーターを24時間稼働させているが、電気代も抑えられるUSBタイプがオススメ。
これを上と横から当てる事で、まんべんなく風が行き渡り、バランスよく徒長を防ぐ事ができる。
⇩KNOCK × ON 推奨サーキュレーター⇩
根元を影で覆う。もしくは暗くする
基本的に根は光を嫌うため、その特性を逆手に取って暗くする。
これを行うと発根までのスピードが断然上がるのでオススメ。
とはいえ、密閉は通気性を悪くするため、布で軽く覆う程度が好ましい。
水耕にもいえる事だが、根元を暗くすれば発根成功率は大幅に向上する。
土耕での発根管理 ”やってはいけない事”
強い日光を当てない
アガベに限らず、日光と水、風は育成の三大要素だが、発根管理中は強い日光を当ててはいけない。
やるべき事のひとつに根元は暗くすると書いたが、それと同様。
葉は遮光し、根元は暗くする。根が生えていない状態での日光直射はアガベに何のメリットもない事を覚えておこう。
株を動かさない
これが意外と難しいが、僕はマスキングテープを使用し株を固定している。
固定手順
- マスキングテープを準備する
- 適度な長さに切る
- 両端に接着面を残し、長手方向に半分に折る
- 成長点を避けて葉の上に被せるようにする
- テープ接着面を鉢の両サイドで止め、完了
この通り、簡単に行える上、コストもかからない割に発根への効果は大きいので、ぜひやってほしい。
やるべき?やらないべき?
発根管理をする上で必要不可欠な事は上記に記載した。
それ以外にも、発根管理の手助けとなるものを紹介する。
オキシベロン
こんなに有名な発根促進剤は見た事がない。
株元を24時間、浸したのち発根管理を行えば促進効果が得られる優れもの。
ただし、薬品なので子どもの手が届かないところでの保管がマスト。
取り扱いには十分に注意してほしい。
まとめ
輸入アガベの発根管理は実は意外と難しくない。
むしろ発根から行う事が出来るので、発根させる方法を選択できる点は大きなメリットだと思う。
なかなか発根せずとも焦ることはないので、じっくり作り上げて行こう。
⇩おさらい⇩
- 腰水で管理
- 通気性の確保
- 株元はできるだけ暗く
- アガベの固定
今回書ききれなかった方法もあるので、気になる方はInstagramアカウントまで。
◆アガベ(コーデックス販売)KNOCK × ON STORES
◆SNS yuji_knockon Instagram