アガベ育成

これは絶対やったらあかんやつ。水耕によるアガベの発根で注意すべき点。


まさかこんな事になるとは。


ショックを隠せないまま数日が経過してしまったが、同じ過ちを繰り返してはいけないと思うので、忘れないうちに記事に書いておく。

アガベの発根管理


アガベはコーデックスと比べても、発根させるのが非常に簡単だ。


その簡単さにかまけて適当に発根管理するのは間違い(決して適当にやっていたわけではないが)


主にベアルート株などは未発根の状態で手元に届くので、発根管理という工程があるわけだが、発根管理にもいくつか方法があるので簡単に紹介します。

①土耕栽培による発根

メリット

  • 株が徒長しにくい
  • より自然に近い方法なのでアガベに優しい

デメリット

  • 発根しているかわかりづらい

②水耕栽培による発根

メリット

  • 発根が最も簡単
  • 発根がすぐに判別できる

デメリット

  • 株が徒長しやすい
  • 土耕栽培に移した後に水を多めにあげる必要がある

③腰水による発根

メリット

  • 土、水の両方なので育ちやすい
  • 発根は土耕よりしやすい

デメリット

  • 発根しているかわかりづらい
  • 用土にコケが発生する
  • 終わりがわかりづらい


他にもオキシベロン漬けや、pHショックなどの方法があるが、ここでは割愛させて頂く。


今回大失敗をしてしまったのが、②の水耕による発根管理だ。


水耕で発根管理を失敗する事はあまりなかったが、今回はやり方がまずかったと猛省している。


ちなみにホリダの発根管理だったのだが、既にホリダは腐ってしまい廃棄した。


綺麗な株だっただけに残念・・・。それでは何が原因でホリダを腐らせてしまったのか解説したいと思う。

水耕による発根管理を甘くみてはいけない


確かに少し甘くみていた部分があった。


水耕であればどんな状況であれ、発根すると言うおごり・・・。


今更言っても仕方ないので、失敗要因を解説する。

【失敗要因①】下葉を取らず、水に浸してしまった

せっかく良形のホリダを入手したのだから、なるべく葉を取りたくないという心理が働いてしまった。


実を言うと土耕での発根管理中、株元が蒸れてしまいカビを発生させてしまったのだ。

カビの発生対処方法の記事はコチラ↓↓


カビを取り除く為、株元までしっかりと切り落としたのだが、下葉と株元がほぼ同じ高さのまま水耕に移した。


水耕による発根管理は、当然ながら株元を水に浸ける必要がある。


しかし、同じ高さに下葉の付け根があったらどうだろう。


元々アガベは乾燥した地域の植物だ。そのアガベの葉が水分を大量に吸収してしまい、他の葉にも伝わっていく。


実際数日間その状態で保管していたのだが、みるみるうちに全体の葉先が黄色く変色していった。

葉先が変色したホリダ

【失敗要因②】観察することを怠った


今回の水耕による発根管理では、株元のカビを剥ぎ落としたあとそのまま水耕に移った。


普段からその状態を維持し、数日したら発根しているので問題ないと思っていたが、これが落とし穴。


葉元から水に浸していたので、おそらく翌日には株に異変が出始めていただろう。


その時点で対処していれば、今回のケースは対処出来ていたのかもしれない。


結果論になってしまったが、発根管理含めアガベやコーデックスなど、日本の環境と違う国をルーツとしている植物には気を配るべきだった。


カリフォルニアで、水に何日も浸され続けるアガベはまずいないだろう。

強靭なアガベだが、育成方法によっては枯れる


今回よく理解したのだが、いくら枯れにくいと評判のアガベでも状況によっては枯れることもあるし、腐ることもある。


特に腐敗の原因になり得やすいのは水だ。


かねてより、アガベや植物に必要なのは水、光、風とお伝えしているが、3つのバランスが崩れると通常の株でも徒長しやすくなるし、根腐れを起こしたり葉焼けしたりする。


元はと言えばカビを発生させた事から始まったのだが、当初は土耕による発根管理だった上に、鉢も普段と違うものを使用した。


しかも風を弱めに当てていたので、鉢内が蒸れてしまい株元にカビを発生させてしまったのだ。


アガベが生物である以上、絶対枯れないということはまず無い事を認識しておこう。

水を含んでしまい腐ってしまったホリダ。異臭も発生していた

今出来る対策【水やり後の注意項目の遵守】

鉢内の温度に気をつけながら、風を当てる


サーキュレーターでもいいし、扇風機でも良い。


とにかく通気性を上げる事で、用土が乾くまでの期間を短くする事が重要。


蒸れは植物にとって、良い事がひとつもないと言っていい。


熱帯植物など、例外はあるがアガベなどの原産国が降雨の少ない地域であったり、乾燥地帯に生息する植物はなるべく用土を乾燥させること。


その為に通気性はとても重要だし、水や日光ばかりに気が向いて風を蔑ろにする人が多いが、植物が光合成する為にもとても重要な要素だ。


だが冬場は要注意。必要以上に鉢内の温度を下げてしまい、弱らせてしまうきっかけとなってしまう事がある。室内に取り込んでいても油断は禁物。しっかり日々の環境をチェックし、管理していこう。


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株の状態を都度チェックする


今回の失敗は『大丈夫だろう』と思い込んで半ば放置してしまったことも大きな原因のひとつ。


状態チェックは水やり後に限らず、常日頃から行っておこう。


そうすれば病気の対処もすぐに行えるし、適切な育成をする事が出来る。


しつこいようだが、植物は生き物だ。育てているからには責任を持って観察をしていこう。

まとめ


失敗から学ぶ事は本当に多い。


だが、出来る事なら高価なアガベでの失敗は避けたいし、何より悲しい。

  • 水やり
  • 風当たり
  • 日照時間


これらはどれもが適切な分量が存在する事を認識してほしい。


そしてアガベやコーデックスを好きになった人には、出来る限り失敗してほしくないので、参考にしていただけたら幸いだ。

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37歳|メーカー勤務のサラリーマン

趣味:アパレル・ビザールプランツetc...
好きなものを掛け合わせた事業を計画奮闘中。
アガベの育て方や、仕事が憂鬱な人に、副業が大きな心の支えになる事を知ってもらいたくて、ブログを書いています。

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