こんにちは。ノッコンです。
今回は「実生」のやり方について解説していきます。
めちゃくちゃ簡単なので、ぜひ参考にしてみてください。
それではいきましょう。
実生ってなに?
「実生」は、日本語の言葉で、植物の種子や胚から新しい個体が発生するプロセスを指す用語です。
これは、種子や胚が適切な条件下で発芽し、新しい植物が成長する過程を指します。
実生は、自然界や園芸、農業などで重要なプロセスであり、新しい植物個体を得るために使用されます。
新しい植物の遺伝的多様性を維持し、種の保存や園芸、農業などで植物の繁殖に広く利用されています。
また、実生は自然界においても重要で、植物の生態系における役割を果たしています。
発芽しやすい環境を作ってあげる
発芽させるためには、いくつか大事なポイントがあります。
必ずしも必要でないものもありますが、こうした方が発芽しやすいと感じたことを紹介します。
温度
ベアルート株の発根管理と同じく、寒い時期は避けてください。
感覚的には気温が23℃以上の時期が好ましいです。
真夏の暑い日でも、直射日光を避ければ問題ありません。
発芽させるために、温度はかなり重要です。
用土
用土はなるべく粒の小さな物を使用します。
理由は、以前なんの考えもなく播種した時に、用土の粒が大きすぎたのか、発芽したのにすべて消えてなくなるといった事態が発生しました。
その時は水分量も少なかったので、細ってしまい用土の中に消えてしまったと思われます。
実生の苗は本当に小さいので、固定する意味でも用土はなるべく細かいものを使用してください。
僕はプレステラに小粒の培養土(赤玉だけでもOKです)を、半分ちょっと敷き詰めて、播種する上側にはバーミキュライトを5mm程度被せて行っています。
活力剤の投与
実生を初めて行った時に、二通りの方法で検証を行いました。
下の2つの写真が比較のものになります。播種から同じ日数が経過したもので、活力剤を与えたものと、与えていないものです。
実際見比べてみると株の太さ、色と発芽率まで変化がありました。
活力剤の詳細は、過去記事を参照してください↓↓
湿度
発芽させるためには高湿度がマストです。
僕の場合、薄く腰水をし、ラップで蓋をしてから育成ライトを当てています。
1日1回は換気を行うことで、カビの発生を防ぐことが出来ます。
光
発芽するためには光が必要です。
植物によっては光が必要ない種類もありますが、アガベはある程度の光量が必要です。
日当たりがいい場所を選んで、鉢を置くようにしてください。
ただし、真夏の直射日光は鉢の温度が急激に上昇します。
実生は湿度も必要なため、用土に含んだ水分の温度が果てしなく上昇します。
そうなるとせっかくの実生株もダメになっちゃいますので、くれぐれも注意してください。
発芽までの日数は?
一概にこれだけかかるっていうのはありませんが、暖かい季節や温室で管理できるのであれば、通常1-2日で発芽してきます。
たまに、全然発芽しないといった話を聞くことがありますが、なにかしらの理由があると思います。
その場合は、温度や湿度が適切か。用土はちゃんと小粒を使用しているかなど、一度確認してみてください。
それでも発芽しないことも
先ほど書いた4つの条件を揃えても発芽しないのであれば、種子に問題があると思います。
購入先や、保存状態によっては発芽しなかったり、あるいは元々発芽するパワーのない種子だった可能性もあります。
仮に、良いお店で購入したとしても、発芽しない種子もあるので運の要素も大きいです。
なので、あまり気負いせずに実生を楽しむことが大事だと思います。
まとめ
アガベの実生には良株が生まれる可能性もあり、夢があるのですが、やはりスタートの「発芽させる」作業はポイントになってくると思います。
失敗すると、なかなか何度も播種しようという気持ちになれませんよね。
そこで、今回はより一層実生を楽しむために、まずは発芽の促進方法を紹介しました。
次の機会に「実生その後」の記事を紹介したいと思います。
今回の記事
- 実生とは
- 発芽しやすい環境づくい
- 発芽までの日数
- 発芽しないこともある