伊丹空港(大阪空港)から程近くに位置している山城愛仙園。
基本的には卸売が本業であるが、土日の休日などには一般開放されており、たくさんのファンが訪れている。
空港近くの為、初めての訪問では音にびっくりしてしまうが、慣れたら問題ない。むしろ愛仙園に来たなと実感させてくれる。
所在地
〒561-0805
大阪府豊中市原田南1-10-7 3階
公式ホームページには1階は別会社と記載がある。実際、山城愛仙園のビニールハウスは3階にあり、会計も3階で行っている。支払いは現金のみ。
店舗HP:山城愛仙園
営業時間
午前10時〜午後17時(基本的には土日祝のみ解放)
営業時間は一般的な植物屋さんと同じ時間帯。
いつも思うが、もう少し営業時間を延ばしてもらえないものだろうか・・・。我々植物好きは夜に出来ることが限られてしまう。
店に行きたいと思っても夕方から出発すると間に合わない可能性がある。少し愚痴っぽくなってしまうが、日の長い暖かい季節であれば遅くまで営業してもらえると非常に助かる。
品揃えは流石。
ビニールハウス内に立ち入ると、同じジャンルの植物が所狭しと並べられている。
中は複数の扉で仕切られており、各エリアで置かれている植物の特徴が変わってくる。
驚いたのが、一般的な観葉植物は一切なく、多肉、塊根植物やサボテンで全てのビニールハウスを埋め尽くしている。
個人的に感動したのは”アデニウム”だ。これだけのアデニウムが揃った店は他に見た事がない。
その他、接木の”ギムノカリキウム”や”エケベリア”など、様々な植物が見れる。
逆に見るものが多すぎて1日では見きれなかった。
人気品種もちらほら。
コレクション性が高い植物も並んでいた。僕の目当てはこの辺り。
パキポディウム
パキポディウムは、大株や小ぶりな良株もビニールハウスの中のビニールハウスに置かれていた。
ビニールハウス内のパキポディウム↓↓
- グラキリス
- マカイエンセ
- ブレビカウレ
- イノピナツム
塊根植物は育成が簡単ではないが、愛仙園のものは自生の感覚に近いように感じた。
あまり手を付けすぎない方が自宅栽培でも上手くいきそうだ。多すぎて管理しきれていないだけかもしれないが・・・。
アガベ
アガベはそこまで多いと感じなかったが、それなりには置かれていた。
高価な品種(チタノタ)はレジがあるフロアに置いており、伺った際には”白鯨”や”レッドキャットウィーズル”があった。
プレミアムな値段が付いており、現金でしか支払えない事がとても残念な点。(そもそもチタノタや、ユタエンシスは店頭で買うよりネットがオススメ)
ビニールハウス内のアガベ↓↓
- 楊貴妃
- 笹の雪
- ホリダ
- バリー
- チタノタブラック&ブルー
特段変わったようなものはなく、手頃な値段で買えるアガベしか無かったように思う。
特筆すべき点もなく、アガベに関しては少し残念。
ただ地植えをしたい人にとっては、大きな株がいくつもあったのでオススメだ。
サボテン
サボテンの量は半端ではなかった。そして手頃な価格で買えるのではないだろうか。
以前1万円ほどで購入したコピアポアシネレアの黒王丸とほとんど同じものが2000円程度で販売されていた。
さすが元々サボテンを多く取り扱っておられるだけあって、レアな品種もお手軽価格だ。
僕はサボテンの事はほとんどわからないが、恐らく高価なものも沢山あったように思う。
フリマアプリでは高額取り引きしているようなサボテンが、隙間なく並んでいた。
植物イベントにも出店される事が多い
関西圏ではとても有名なお店なので、いろんな植物イベントにも出店されているようだ。
展示卸売でビニールハウス内を散策するのも楽しいが、如何せん多すぎる。
また、ぎゅうぎゅうに並んでいることもあり、インテリアとしてのイメージが沸きにくい。実際、欲しかったものが急に欲しくなくなるような感覚になった。
そこでオススメなのは出店されているイベントで購入するということ。イベントに出す株は前提として”良株である事が多い”
理由は、イベントのブースはスペースに限りがあり、実店舗ほどの植物数を置けない。
そこで、プロである店主やスタッフが厳選した株をイベントに持ち出し販売するのだ。
ビニールハウスはあくまで育成のため。そこで育ったものを業者やイベントなどで販売するのが一般的。
勿論、ビニールハウス内をかぎ分け、良株を探し出す自信があるなら店舗へ行く方がいいだろう。
個人的にはイベントのブースは洗練されているように思うし、購入したくなるような株を置いてあるイメージがある。
まとめ
大阪珍奇の聖地、山城愛仙園は品揃えに富んだマニアにはたまらない空間だった。
ただ人気品種の料金設定は高めで、初心者はお気に入り株を選ぶのに苦労するだろう。その際は、出店しているイベントへ参加する事をオススメする。
掘り出し物を自分の目で見たい人は是非、山城愛仙園へ足を運んでほしい。