珍奇植物

冬のコーデックス管理方法(コスト抑えたい人向け)

大人気のコーデックス。(塊根植物)

塊根植物は普通の観葉植物と比較し、一日本で育成するには一般的に難しいとされています。

理由は、気候です。

日本には四季があり、越冬させるのが大変なわけです。

ましてマンションなどでは日当たりや置場にも制約がある。

そこで僕が行っているコーデックスの管理方法について、少し紹介します。

ひとつ言わせてほしいのは、僕は家庭持ちの一般人であり、大勢の方と同様に制約があるということです。

つまり、沢山の方の参考になると思います。


2022/11/20 更新記事↓↓

冬のコーデックスは温室管理すべき?

パキポディウムをはじめとするコーデックスは基本的に夏型植物が多いです。

つまり、成長期は4月〜9月末頃まで。


そこで、冬は完全に温室管理を行う人がいますが、全てを解決してくれるわけではありません。



温室絶対主義の問題点

  • 夏型植物は冬になると休眠するのが自然
  • 成長し続けることで形が崩れてしまう恐れがある
  • 温室管理は出すタイミングが難しい


あくまで個人の主観になりますが、順番に考察をしていきましょう。


温室にいれる事は休眠させないということ

マダガスカル原産のパキポディウムや、南アフリカのアデニウムなどは低い温度を非常に苦手としています。

ただ、だからといって原産国の気温が常時40℃あるわけではないのです。

特に、昼夜においては寒暖差があります。

温室に入れて、常時高すぎる温度を保つという事は、人間で例えるならば、寝るなと言うようなものでしょう。

形が崩れる恐れがある

上述の通り、コーデックスをはじめとする夏型植物は、冬に休眠する性質を持っています。

つまり、冬は成長をあえて止めるのが自然のコーデックスの姿であるのです。

ところが常に高い温度を保つ温室に入れることで、彼らは成長をし続けます。

一見良い事のように感じるかもしれませんが、仮に気に入ってるコーデックスが徒長してしまう恐れがあります。

例えて言えば、朝昼夜に牛丼を食べさせられるようなものですよね。

コーデックスは成長期にのみ、”少しの肥料を与える”と、どの育成本にも書いている通り、ひたすら成長をさせるということは当然コーデックスにとって良いものではないのです。

出すタイミングが難しい

温室は、園芸店でない限り、基本的に室内に作る事が多いと思いますが、置場の制約がある場合は屋外になることもあるでしょう。
そうなると、室内は暖房器具などである程度の温度を保てますが、問題は屋外温室です。

温室内は30℃付近の温度に対し、日本の真冬は5℃以下もザラにあります。

温室から、冷たい空気の当たる屋外に出さないといけない事も出てくると思います。



一瞬とは言え、その寒暖差は昼夜の比ではありません。

あまりのギャップに彼らもびっくりするような事態になりかねないのでは?と感じます。(そこまでシビアになる必要もないかもしれなませんが・・・)

コーデックスは温室不要なのか?

僕個人の意見を、上記に書かせてもらいました。

今までコーデックスを育てた経験から言うと、冬管理は温室不要です。

ただし、極端に部屋が寒いなどの問題がある場合はヒーターマットや、冷風が当たらないような対策は必要です。

ちなみに僕の管理しているコーデックスはヒーターシートに加え、室内の冷たい空気が当たらない程度にサーキュレーターで風を送っています。



管理しているエリアの植物は、全く問題なく健康に成長しているように感じます。

温室は不要と書いたのだが、これは結局コストを抑えたい人向けです。

実際、ある程度大きな温室を置くスペースがある人においては、温室がとても役立ちます。

コーデックスは海外からベアルート(抜き苗)で輸入されますが、その際に根を切る必要があります。

日本で再度発根させるには、現地同様の暖かい環境が望ましいのですが、冬の場合、温室が必要です。

発根管理に最も重要なのは、鉢内の温度を保つことではない

既に根を張ったコーデックスは耐寒温度以上あれば長く育成出来ますが、発根していないコーデックスはかなりの温度を必要とする。

もちろん暖かい季節に発根させておくのが望ましいのですが、やむを得ず、冬に発根管理を強いられる場合もあるわけです。

大きい温室であれば、ある程度高い温度の中で、風も光も当てやすい。(設備を入れやすい)

温室不要は、あくまで小さな温室であれば・・・ということです。

ビニールハウスのような大きな温室であれば、コーデックスにとっても冬を過ごしやすくなるわけですね。


とは言え、大型のビニールハウスはコストもかかるし、場所も必要です。



簡易温室は、蒸れて湿度も高くなるし、害虫が沸きやすくなります。

鉢内の温度を保つ事は重要ですが、通気性が超重要という事を認識しておきましょう。

簡易温室を作る(しかもマンションで)

僕の住居はマンションですが、3LDKの普通の間取りです。

植物を管理しているのは僕の寝室なのですが、植物以外にも置いているものは沢山あります。

ちなみに部屋の広さは、約6畳ととても部屋に温室を置ける広さではありません。

そんな僕の温室がこちら↓↓


広くないので、貴重品などを管理するデスクの下がデッドスペースになっている為、そこに育成ライトやヒーターマットを投入。

広い部屋であればスチールラックを置いたり出来たのですが、これはこれでお気に入りの空間が出来ています。

これは冬の準備の途中ですが、現在の温室↓↓


写真の通り、無事に平均18.9度で管理が出来ています。※明け方、室内は10℃を下回る。

温室にしては少し温度が低いようですが、保温マットを巻く事で鉢内温度は高めにキープ出来ていると思います。

現在の温室管理で使用しているものは、下記の通りです。

  • ヒーターマット
  • ツクヨミLED
  • サーキュレーター
  • アクリル版(飛沫防止用のやつでokです)
  • 温湿計 Switch Bot

LEDはやや高コストですが、その他のアイテムは合計1万円以内で購入可能です

簡単に、そして低コストで温室を作りたい方にはお勧めの方法です。


アガベの育成記事で、それぞれ紹介していますので、参考になれば幸いです。

まとめ

結論、マンションの狭い空間でもコーデックスの温室管理は可能です。


また、マンションは戸建てより機密性が高く、暖かいこともコーデックスにとっては大きなメリット。
狭いながらも戸建てよりメリットも多いですよね。


これからパキポディウムなどのコーデックスが欲しい人は、マンションでも十分に育てることが可能なので、参考になればと思います。

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37歳|メーカー勤務のサラリーマン

趣味:アパレル・ビザールプランツetc...
好きなものを掛け合わせた事業を計画奮闘中。
アガベの育て方や、仕事が憂鬱な人に、副業が大きな心の支えになる事を知ってもらいたくて、ブログを書いています。

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