ここ数年でアガベの人気は格段に上向いている。安くても数万円。高い株は数十万するほど需要が高まっている。
特に珍奇植物は供給が追いつかないため、金と同様に限られた数を大人数で取り合う。その為価格は高騰していくこととなる。
ただ、それは形状が完成された株であって、そこから子株を取り、親と同じように育成出来れば数年で複数同じアガベを入手する事が出来る。
考察 ”珍奇植物の未来”
植物が高額になる理由としては、品種の”レア度”と育成にかかる”手間”によるところが大きい。
例えばパキポディウムなど、マダガスカル原産の植物は育成難易度が非常に高く成長もアガベよりさらに遅い。
こちらについては現地の形状そのままの現地球が非常に人気であるが、アガベよりさらに数は少ない。
日本に輸入後、発根させて育成、販売となるとなかなかの期間を要することとなる。投資でいうと資産株のようなイメージ。
一方アガベはコーデックスと比較すると、年間を通して育成しやすく、また繁殖させやすい。
デメリットとしては、今後アガベの育成者が増える事によって供給が需要を上回り価格が下落するというところだろうか。
人気があるとはいえ、まだまだニッチな世界である為、数年は需要があるものと思われるが、そこは注意すべき点だろう。
アガベの販売を視野に入れている人へ
現時点で中株を購入する事はあまりオススメしない。もちろん育成だけが趣味であれば問題ない。
僕にも手放したくないコレクション株はいくつかある。育成には数年を要する為、その際世の中の需要がどうなっているか見通しが立たない。市場に出回りきるまであと何年くらいだろうか・・・。
完成株を買うのはあまりに高いと思いがちだが、実はこっちが正解。
先を考えるのであれば、大株から取れる子株の販売がベスト。感覚的には配当金に近い。
安物買いの銭失いにならないよう株は選定すべき。良い株を購入して子供をたくさん作ってもらおう。
手元にない品種は子株トレードを活用しよう
高まるチタノタ人気だが、チタノタの中でも品種が枝分かれしている。
全て書き出すのは難しいが、一部高額取引されている品種(一般的な呼称)を紹介する。
- シーザー
- 白鯨
- 螃蟹
- 鬼爪
- フィリグリーデビル
ほんの一部だが、アガベには品種がたくさんある為、手持ち株に偏りが出やすい。自分が持っていない株は誰かの持っていない株である可能性が高い。
そこで子株トレードを行い、さらに育成をしていくわけだ。
リセールバリューを考慮してお金を使おう
これはアガベに限ったことではないが、苦言を呈したい。世の人はリセールバリュー(資産価値)を考慮せずにお金を支払うケースが多い。
高額で購入したとしても、高額で売却が出来るのあればその買い物は良い買い物だ。
逆に、安いからといって飛びつき、購入したはいいが二束三文にしかならない買い物はダメな買い物。
近年で言えば時計の供給が追いつかず、ロレックスは中古市場でも購入価格の数倍で売られている。
高い買い物がいい、安い買い物が悪いとは言わないが、ものを購入する際はリセールバリューを考慮すべき。
何に使ったかわからないはもってのほか。日本のサラリーマンに富裕層が少ないのはそういった面も大きいと思う。
まとめ
最後はあまり関係のない話になったが、輸入アガベを購入する際も慎重に購入すべき。
輸入して販売するもよし、完成形(資産)から配当を得るもよし。
僕は販売しようと思っても結局コレクションしてしまうタチな為、あまり販売に向いていないのかもしれない。
購入を考えている人は参考に。