こんにちは。ノッコンです。
突然ですが、ジュエルオーキッドをご存知でしょうか。
ジャンルで言うと、僕も好きな熱帯植物の括りになります。
今回は、美しい葉を持つジュエルオーキッドの魅力について、解説していきたいと思います。
ジェルオーキッドってなに?
ジュエルオーキッド(Jewel Orchid)は、着生性のラン科植物(Orchidaceae)の一種で、キラキラ光る葉脈に特徴があります。
ジュエルオーキッドは、花のよりも、葉の模様や色合いが特に魅力的で、一般的な家庭でも育てられる植物として栽培されます。
原産地
熱帯および亜熱帯のアジア地域が原産地とされています。
具体的には、東南アジア、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイなど、その周辺地域に自生しています。
やはり東南アジアの植物は、かっこいいです。
いくつか育てていますが、どれも特徴のある葉を持ったものが多いです。
葉っぱの特徴
ジュエルオーキッドの葉は、独特の色と模様を持っており、そのために「宝石のような葉」と呼ばれています。
葉は深緑色から紫色の背景に、鮮やかな銀色または金色の斑点、線、模様を持っています。
この美しい葉は、少ない光でも光合成するために変異していったものとの事です。
ライトに当てると余計にキラキラしてて、まさに宝石ですね。
花
ジュエルオーキッドは、美しい花を咲かせることもありますが、上述したとおり葉に特徴のある植物です。
花は一般的に小さく、地味な色をしていることも多いため、花を咲かせる事を目的として栽培することは少ないです。
種類がたくさんある
他の植物と同様に、品種がかなりたくさんあります。
異なる特徴の中で希少性の高さや、見た目の美しさを求めるため、コレクション性が高く、どっぷりハマってしまうわけです。
僕は、アガベの記事も書いていますが、その点よく似ています。(他の植物も同じですけどね。)
ジュエルオーキッドを育てるには?
水中葉ではないので、育てる環境には少し注意が必要です。
失敗しないよう、購入前にちゃんと準備しておきましょう。
光
ジュエルオーキッドは、明るい間接光が最適です。
直射日光は必ず避け、部屋の照明や、弱めの育成ライトで育てることを推奨します。
まったく光を当てなくても育ちますが、葉脈の美しさをよりくっきり出すために、多少の光は必要と感じます。
温度と湿度
熱帯植物なので、温暖な気温と高い湿度が好きです。
理想的な温度は20-26度程度で、冷暖房の風の当たらない場所を選びましょう。
湿度が低い場合は、周りに水を散布したり、付近で加湿器を使うのもありです。
鉢と土壌
保水性が良く、通気性の良いものが良いです。
個人的にはアガベ用の土を使用してもいいと思います。
多湿を好みますが、用土が蒸れて根腐れを起こすリスクがあります。
水苔で育成することも出来ますが、水はある程度切ったものを使用する方が良いです。
水やり
上にも書いた通り、過水に弱いため、用土が乾いてから水を与えるようにしましょう。
通常、週に1回程度の水やりが適しています。
水を与える際は、鉢の底から水が排水穴から流れ出るまでたっぷりと水を与え、余分な水を捨てます。
肥料
成長期(春から夏)には、液体肥料を月に1回程度を目安に与えましょう。
ただし、肥料濃度を薄めて使用し、乾燥した土壌に肥料を与える前に水を与えることが重要です。
繁殖
株分けや葉の切り取りによって繁殖できます。
方法として近いのは、アグラオネマなどの熱帯植物です。
株分けの詳しい方法はまた解説します。
病害虫管理
害虫や病気に注意し、早期発見して適切な対策を取りましょう。
特に多いのは、アブラムシやハダニなどがあります。
湿度を高めると、どうしても虫が寄り付きやすくなります。
殺虫薬は薬害のリスクもあるため、日頃から害虫を忌避する効果のあるものを使用し、なるべく虫が付かないように育成しましょう。
以前、アガベの育成記事でも紹介したHB-101は害虫忌避効果があり、ジュエルオーキッドにも使用できるためおすすめです↓↓
どこで購入できる?
観葉植物や、熱帯魚を取り扱うお店で購入出来ることが多いです。
最近ではパルダリウム・テラリウムも人気なので、そういったものを販売されているお店には置いていると思います。
注意しないといけないのが、フリマアプリや、オークションで購入する時です。
ジュエルオーキッドの販売、譲渡は「特定国内種事業者」を、環境省へ届け出る必要があります。
つまり、購入する際も届け出を行った販売者であるか。この確認は必須です。
逆に、株分けをし、増やしたものを販売するのにも、届け出がなければ違法となります。
ジュエルオーキッドの売買の際は、十分に注意して下さいね。
育てるのに最適な置場
日光が強く、虫が湧きやすいので基本的には屋外はNGです。
また、冬の寒さにもかなり弱いため、やはり屋内での育成が適していると思います。
温室は必要か?
あるに越したことはないですが、ガラスケース(テラリウムなどで使用される)の中で管理すれば室内の越冬でも、問題ありません。
クローゼットケースもよく使われていますが、どちらかというと繁殖させるプロ向きなので、ガラスケースが鑑賞性も下がらずに良いと思います。
強度が高く、フタ付きでお手頃なので、GEXの水槽がおすすめです。
高さは30cmほどにしておけば成長しても大丈夫ですし、ある程度大きめの物を購入することをお勧めします。
必ず株は増えるので(笑)
育成ライトは必要か。
まったく光を必要としないわけではないので、多少の光は必要です。
個人的に、熱帯植物の育成では、強光にならない蛍光灯なんかでも十分に感じます。
より、しっかりと育てたい方には、調光可能な育成用のLEDが良いと思います。
まとめ
熱帯植物のジュエルオーキッドは、育てる環境によっては、そこまで手がかかりませんし、初心者でも育て易い観葉植物だと思います。
その美しい見た目と、豊富な種類はコレクションにする価値があります。
ただし、販売・譲渡には届け出が必要であることは十分に理解したうえで、育成するようにしましょう。