こんにちは。ノッコンです。
アガベが ”思うように育たない” って人、多いと思います。
原因は色々考えられるのですが、そのなかでも特に多いと感じる事例と、対処方法を解説していきたいと思います。
それでは行きましょう!
アガベは成長速度が遅い植物
成長速度は植物の種類によって異なります。
雑草に分類されるネコジャラシなどは、当然、成長が早い種類に含まれますが、成長期もあれば停滞期もあります。
アガベは、ご存知の通り成長が緩やかな種類です。
つまり、なかなか育たないというのは、極自然な事なんですね。
今回は「明らかに成長が止まった」ときの、対処方法を紹介していきます。
成長が止まったときのアガベの状態
まず、現時点でアガベがどんな状態なのか。確認する必要があります。
特に多いのは、以下の状態だと思います。
- 色が赤くなった
- 変色し出した
- 下葉が枯れた
- 子株がついた
順番に見ていきましょう。
葉の色が赤くなった
葉が赤くなる原因は、過去の記事で解説していますので参照してください。
赤くなると、成長が止まるわけではありませんが、少なからず成長は遅くなります。
理由は「赤みを帯びた部分は、光合成をすることが出来ないから」です。
赤みの成分は、アントシアニンと言って、光が強すぎたりすると発色し、光を受け付けないようにするようです。
光合成は植物の成長に欠かせないので、光合成を防いでしまうとやはり成長しにくくなります。
ですが、赤みが出るほどの光量も、時には必要と感じています。
その理由ですが、アガベは徒長してしまうと、鑑賞性が著しく低下します。
いわゆるストレスカラーと呼ばれる赤みですが、成長をめちゃくちゃ阻害しない限り、気にしなくても良いと思います。
ゆっくりですが、成長もしますしね。
ストレスカラーが出る主な原因も書いておきます。
- 風が強すぎる
- 気温が低い
- 光量が強すぎる
・ストレスの原因を突き止め、光量調節などを行う。
変色し出した
ここで言う変色とは、赤みとは違い「黒ずみのような変色」です。
この場合もいくつか原因を考えないといけませんが、二つ大きな要因があると思います。
- 炭疽病などの病気
- 根腐れ
それぞれ見てみましょう。
病気の場合
病気は早期発見で、被害を最小限に抑えられる可能性があります。
すでに発症した葉は治すことが出来ませんが、他の葉への感染を防ぐ事は出来ます。
具体的には過去記事を参照して下さい。
病気への対処法の記事ではありませんが、やり方はほぼ同じです。
病気にかかったアガベは、何も処置しないと枯れてしまうので、成長どころではありません。
なるべく病気にかからないよう、日頃から予防に努めましょう。
・病気は未然に予防。発症したら患部を素早く処置。
根腐れの場合
変色したのですが大丈夫でしょうか・・・と、DMをいただくことが多いですが、「根腐れによるものが多い」です。
写真を見せて下さいと言うと、大半の方は用土がべっちょりと湿っています。
今回の記事のメインである根腐れ。これは一度起こすと大変です。(やり直しが効く場合もありますが・・・)
水やりを頻繁にしたい気持ちは、めっちゃわかりますが「むやみやたらに行う水やりは、ご法度です」
黒く変色した葉の原因は、ほぼ間違いなく根っこにあります。そして根っこは多湿を嫌います。
根腐れの多くは、土中の多湿が原因です。
変色も、根が十分に役割を果たせていないからであって、そこに追い討ちをかけるように水をやったら・・・。
もうお分かりですね。水は植物の成長に欠かせませんが、やりすぎは成長どころか枯れる原因となります。
アガベの育成に、乾燥は欠かせません。
乾と湿のメリハリ。これが根腐れを防ぐのにも、アガベを成長させるためにも、とても重要です。
水は、もちろん必要ですが、あげすぎや蒸れてしまう環境には、細心の注意を払うよう心がけましょう。
・用土を乾かす事を意識する。常時湿った状態は危険。
下葉が枯れた
アガベは成長するに従い、新陳代謝していくという事は、広く認知されています。
つまり、下葉が枯れることが問題であるわけではなく、どういった経緯で枯れたのか。これが重要だと思います。
例えばですが、写真の株は何かしら問題があり、下葉が枯れてしまっています。
この状態から成長がかなり鈍化しているのですが、恐らく原因は植え替えの失敗かなと、考えています。
本来、子株が吹く時の合図で枯れてほしいところですが、下葉も様々な原因で枯れるので、新陳代謝だから放っておいていいというのではなく、原因をしっかり追求することで、今後に生かしていくのが大事ですね。
・まずは下葉が枯れた原因の究明。大体は植え替えなど、根へのストレスから。新陳代謝であれば問題なし。
子株がついた
下葉の件と重複する部分もありますが、子株が付くと養分が親株に行き渡らなくなり、成長は鈍化します。
実際、子株が吹くことは嬉しい事なのですが、親株自体がまだ成長していない段階では、成長を妨げる残念な要因となります。
僕は、小さい親株についた子株はある程度のサイズで早めに外し、親株の成長を促進させるのように対処するのですが、実はこれが正解なのかは判断出来ません。
ただ、僕の感覚では子株を取った方が、動き出すことが多いです。
子株が付いていても、親株が普通に成長する場合もある為、個体差なのかもしれませんが・・・。
株が増える事自体は嬉しいのですが、成長を阻害する要因のひとつである事は覚えておきましょう。
もちろん、子株は最低限育てることができる大きさになるまでは外さないようにして下さい。
・子株はしっかり見極めて早めに取るのが良い。
まとめ
他にも成長が止まってしまう原因はあるのですが、わりと多いパターンのものをいくつか紹介しました。
アガベを育て始めた頃、僕は少し成長が止まっただけで、もうあかんわ・・・。と諦めていましたが、アガベはめちゃくちゃ強靭です。
多少のことであれば復活しますし、発根管理も何回やり直しても全然OKです。
高価な植物ですので、少しの失敗でメンタルをやられそうになりますが(笑)
気にせず、何度もやり直して理想のアガベを育てていきましょう!